雑感
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右手小指を骨折しました ── 受傷からリハビリ開始まで

created: 2023-12-07
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物々しいタイトルですが、まあ本当のことなので笑 ここ2ヶ月ほど、話のネタには困らない日々だったのでここに記録しておきます。
ところどころグロい表現が出てくるかもしれないので、気分を害した方は読むのをやめてください。それから、記憶に頼って書いているので、医学的に正しい記述であることは保証しません。はい免責終わり。

10/12 (木)

それまでも会社の後輩に誘われて2週間に1回程度フットサルをしていたのですが、この日、キーパーが回ってきたときに強烈なシュートを撃たれて突き指してしまいました。
突き指直後に結構ひどめに足を捻ってしまい、そちらの方が圧倒的に重症だったので特に指の心配はしていませんでした。数日後に内出血はしていたものの、痛みもほとんどなかったため放置している状況でした。

10/22 (日)

そうこうしているうちに、足も内出血してきました。痛めたのは足首なのですが、指の付け根や踵に内出血が出てきて、さすがに不安に思ったので病院に行くことにしました。
手の指はというと、痛みは相変わらずほとんどなく、異変があるとしたら手を最大限開いても第一関節だけ若干曲がったままだったことです。手を握ることはできたし、小指に力は入る状態だったので大丈夫かなと思っていたのですが、せっかくなので足を診てもらうついでに手も診てもらうことにしました

10/23 (月)

レントゲンを撮ると、なんと足ではなく手の指の骨が折れていました笑 最初に足のレントゲンを見せられ、足は大丈夫ですねーと言われて安心し切っていたので、とても驚きました。そのまま近くの大病院を紹介され、手術が必要かどうか診てもらうことになりました。

今回の怪我については、概ねこんな感じでした。

  • 突き指によって第一関節が曲がったままになってしまうことを「槌指(つちゆび)・マレットフィンガー」と呼び、今回はその中でも骨折を伴うものなので、「骨性マレット」と呼ばれる。
  • 指には曲げ伸ばしのために2本腱が通っており、そのうちの爪側の腱がくっついている先の骨が折れてしまっていたために、指が伸びなくなっている。
  • 怪我から時間が経てば経つほど、折れた骨の破片は腱に引っ張られて関節から離れていくので、これをくっつけるには手術が必要。
  • 手術内容としては、金属のワイヤーを指に刺して骨の破片を関節にくっつけた状態で固定するというもの。「石黒法」と呼ぶらしい。

その日は指周りが専門の先生は不在とのことで翌日にまた来てねと言われ、翌日に予約をして帰りました。
翌日の受診で手術をすることが決まり、さらに2日後の10/26に手術をすることになりました。
まとめてやってくれよ、、という気分ではありましたが、まあ仕方ない。

それにしても、病院行ってついでに診てもらってよかった〜という感じですよね。足の捻挫をしていなければ病院に行かずに放置されていたはずで、そうなっていたら僕の右手小指の第一関節は一生伸びなかったかもしれません。足を捻挫していたのは不幸中の幸いというべきか。

10/26 (木)

手術の1時間前くらいに病院に行ってコロナウイルスの抗原検査を行い、パスしたので手術室(というかレントゲン室)に移動しました。
手術着に着替え、腰回りにレントゲンのプロテクターを装着し、仰向けに寝かされました。自分からは手元が見えないように目隠しがしてあります。
右腕全体に消毒液を塗って真っ黄色になったところに、小指球と呼ばれる、手のひらのうち小指側の分厚いところに麻酔を打たれ、薬指と小指の感覚が全くない状態になると手術開始です。僕からは見えないし感覚もないのですが、何やら右手のあたりから工事現場みたいな音が聞こえてきてとても面白かったのを覚えています笑 手術の日は自分で運転ができないので、親に来てもらっていたのですが、手術室前の廊下に僕の笑い声が響いていたそうです笑
それにしても、レントゲンって2次元情報なので、どこにワイヤーを刺したらいいかどうやって判断するんでしょうね。全くわからないまま手術が終了しました。気がつくと指は包帯でぐるぐる巻きにされていて、その日はワイヤーが刺さった自分の指を確認できないまま帰りました。
ちなみに、このとき打った麻酔は「神経ブロック」と呼ばれるもので、局所麻酔の一種らしいです。麻酔にもいろんな種類があるんですねえ。

帰ってからもしばらくは麻酔が効いていたのですが、麻酔が切れてくるとずーっとじんじんしていて、とても仕事ができる状況ではありませんでした。痛みを紛らわすために、少しでも眠くなったら寝るようにしていましたが、痛みで夜中にも目が覚め、きっかり4時間おきに痛み止めを飲んでいました(痛み止めは4時間以上空けてねと言われていた)。
患部を心臓より高くすると痛みが和らぐとのことだったのですが、気休め程度のものでしたね。この日の夜は結構しんどかったです。

10/28 (土)

手術翌日もほとんど4時間おきに痛み止めを飲んでいたのが、ようやく落ち着いてきました。翌日29日の朝に飲んだのを最後に、痛み止めは卒業しました。

10/30 (月)

ちゃんと仕事に復帰したのですが、ずっと小指を固定されている状態なので、変な力が入って右腕が腱鞘炎みたいになってきました。なかなか辛い。
バリバリ仕事するぞ〜〜感が抑圧されている感じで、どこか元気がなくなっている感じでした。

11/2 (木)

ここからは毎週病院に通って経過を見ていきました。予後は順調で、ありがたい。手術の6週間後である12/7にワイヤー抜けるでしょうとのことでした。
ワイヤーが刺さった状態の小指は、指先にちょっと痺れがありました。

ところで、通っている病院は全体的に待ち時間が少なく、体験が良いなと思っています。病院の体験を左右するのは先生というより看護師なのではという気づきがありますね。先生が「そしたらCT撮りますか」と言った瞬間にCT室に電話をかける看護師さん、かっこいい。

11/16 (木)

手術から3週間ちょっと経って、その間右手を全く洗えていない状況だったので、垢がすごいことになってました笑 診察のついでに薬浴しましたが、水気を拭き取ると際限なく垢が出てきて気持ち悪いような気持ちいいような。皮膚ってどんどん新しいものが生まれてくるんだなあと思った瞬間でした。

11/30 (木)

翌週の診察時にワイヤー抜くのかな〜と思っていたら、先生「いい感じですね、ワイヤー抜きましょう」と。え、この場で? という感じでしたが、大きなペンチを持ってきて、スポンと抜かれてしまいました。ほんの数分は痛かったですが、割とすぐ落ち着きました。
直後にレントゲン撮りましたが、確かに骨くっついてました。人間ってすごいなあ。

ただ、ぶつけると再骨折の危険性があるとのことで、入浴時以外は添木をして固定します。

12/7 (木)

固定が寝ている間だけで良くなったのに伴い、リハビリが始まりました。小指は第二関節までずっと固定していたので、まるで動かない状況です。結構荒っぽく筋肉をほぐしてもらって、リハビリしんどいなーという感じです。まだしばらくは毎週病院通うみたいです。

固定をしている時から、腕の角度によって小指が鬱血したみたいな違和感を感じることがあったのですが、これが固定を外しても変わらないという気づきがありました。あまりにも小指を動かさなすぎて循環が悪くなってしまい、ちょっと体勢が悪くなると鬱血してしまうのかもしれません。


特にオチがない投稿なのですが、怪我をした分色々な発見があって興味深かったです。まだまだじっくり治していくので、気が向いたらリハビリ編も記事を出すかもしれません。

よくある症例っぽいのですが、手術ってどのくらい辛いのか? とか、どうやって治ったのか? とかいう情報が意外と見つからなかったのも確かなので、もし不安に思っているどこかの誰かに届けばとても嬉しいです。