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2位じゃだめなんですか。

created: 2021-12-23
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この記事は、 アカペラアドベントカレンダー 22日目の記事です。

昨年は、こんな記事を書きました。
https://verdy266.hatenablog.com/entry/2020/12/22/021033

去年も22日目に記事を書いていることに驚きつつも、今振り返ると、2021年はこのとき想像もしなかったほど充実した1年になりました。
初めての渋アカでトリを任され、まともに出演した初めてのアカスピで関東最終まで進み、社会人EXでは3位をいただき、ソラマチに至るまで9月から毎月ライブがありました。関東最終とか有名アカペラーの出るライブだと思っていたのに、いつの間にか自分がその舞台に立っていました。
一方で、充実していたのと同じくらい悔しい思いをした年でもありました。バンド会議で自分が提案した楽譜の変更がことごとく否決されたり、ピッチぶれぶれなのを指摘されまくったり、渋アカも社会人EXもトリを任されていたのに勝てず、やけ酒をしたこともありました。

社会人になってもこれだけ大会志向が強い人ってたぶん多くないんだと思いますが、たまにこんなことを言われます。
「所詮アマチュアの世界で、大会で勝ちを目指すことに意味はあるの?」
たしかに、僕は音楽を本業にする予定は今のところありません。サブスクで小遣い稼ぎができたらいいなあとかささやかに思っていたりはしますが、やはり音楽は僕の中では趣味でしかありません。
となれば、僕の中で大会はどう言う意味をもつんでしょうか。

ある政治家が「2位じゃだめなんですか」とか言って叩かれたことがありました。個人的には、別に2位でもいいと思います。ただし、そこには条件があって、1位を目指して戦い、また次の大会で1位を目指す気持ちがあると言うことが前提です。
1位を目指して戦うことで、初めて見える世界があると思っています。楽譜がなかなか書けずにPCの前で寝落ちしたり、難しい音飛びに苦しんだり、縦が揃わないことに頭を抱えたり、自分のステージングのダサさに気付いてモヤモヤしたり。自分の思い通りにならない悔しさと、バンドメンバーに迷惑をかけられないと言う焦りが、僕をアカペラに向かわせている気がします。でも、別に強迫観念でアカペラをやっているわけではないのです。負けず嫌いというか、やるからには高みを目指したい、そういう星の元に生まれてしまったというだけです。

ただ、アカペラは一人ではできません。バンドで大会に出ると言うのはそれほど簡単なことではなく、大会に向けて頑張っていくための意思統一をする必要があります。お互いの技量の低さに正面から向き合い、言葉を選びつつも指摘して修正していくための覚悟がメンバーそれぞれに必要です。

アカペラを始めて8年目になりますが、この8年間は、その覚悟を持てるメンバー探しの旅だったと思います。そして、今のバンドで一生アカペラができる保証もないので、きっとこの旅はずっと続いていくと思います。

自分はまだ旅の途中だという方は読者の皆さんの中にも少なからずいらっしゃると思うので、いま僕が思う「うまい旅の仕方」について少しだけ書いておこうと思います。

できるだけ高望みしてメンバーを誘う

よほど変な誘い方をしなければ、別にバンドを誘って断られたからといって、その人との友情が消えて無くなるわけではないでしょう。ダメでもともと、もしうまいこと参加してくれたら儲けもんです。

誘うメンバーの性格を見極めて、言葉を変える

誘う人が決まったら、誘い文句を考えましょう。誰にも彼にも同じ言葉で誘っていたら、受け入れてくれるものも受け入れてもらえません。
誘う人にとって、何が刺さりそうなのか。バンドコンセプトなのか、一緒に歌うメンバーなのか、大会を目指すということなのか、あるいは誘う側の熱い思いなのか。そこを考えると、自分のバンドのどの部分をアピールしたら参加してもらえそうなのかが見えてくると思います。場合によっては、誘いたい人と仲がいい人にインタビューしてみるのもよいでしょう。

自身の技量を向上させる

最後は全部ひっくり返すような話ですが。余りにも技量がかけ離れてしまっていると、先生と生徒の関係になってしまい、バンドに加入してくれたとてうまくいかないこともしばしばです。うまい人と歌いたいなら、結局は自身の技量を向上することが近道であることもあるでしょう。

* * *

2021年は充実していつつも、たくさんの忘れ物をした年でもありました。アレンジの技量はまだまだだし、バンド運営もなかなかうまくいかんし、社会人EXで勝ててないし。2022年もガツガツ活動していく所存です。どうぞよろしくお願いします。